フェンダーの凹み修理|前か後ろかで直し方が変わる

バックでぶつけた、荷物を当ててしまった、隣の自転車が倒れてきた。フェンダーはタイヤを囲むために外へ張り出した面です。車体の角に近く、ぶつけやすく、ぶつけられやすい部位です。

当店は塗装をしないで凹みを直すデントリペア(PDR)の専門店です。フェンダーの凹みについては、最初に必ず一つ確認することがあります。その凹みが前のフェンダーか、後ろのフェンダーか。同じ「フェンダー」でも、パネルの付き方が前と後ろでまったく違うので、直し方も費用の考え方も変わります。

写真を1枚お送りいただければ、その凹みが直るか直らないかをお返事します。板金塗装のほうがよいと思えば、そうお伝えします。あわせておおよその料金幅もお伝えします。正式なお見積りは現車を見てからです。当店のデントリペアは、小さい凹みで1点11,000円(税込・出張費込)からのサイズ別料金です。

フェンダーは面が丸いので、真横から撮ると凹みが写りません。斜め前(または斜め後ろ)から、建物や空の映り込みが入るように1枚撮ってお送りください。直るか直らないかをお返事します。板金塗装のほうがよいと思えば、そうお伝えします。

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この記事の結論(先に要点だけ)

  • フェンダーの凹みも、塗装が割れていなければ塗装をしないデントリペア(PDR)で直せます。当店は〜1cmの凹みで11,000円(税込・出張費込)からのサイズ別料金です。
  • フェンダーだけの事情は「前か後ろか」です。前のフェンダーはボルトで留まった一枚のパネルで、タイヤハウスのインナーライナーを外すと裏に手が入ることが多い部位です(ただし上部は裏へのアクセスが悪いことがあり、その場合は時間がかかります)。後ろのフェンダー(クォーターパネル)はボディと溶接された一体構造で結構難しい部位ですが、裏が塞がっている場所は表からタブを接着して引くプーリングで直します。
  • 難しくなるのは、プレスライン(折り目)の上フェンダーアーチ(タイヤを囲む縁)、そしてアルミのフェンダーです。この3つは難易度により加算があり、金額は事前のお見積りでお示ししてから作業に入ります。
  • 写真を送っていただければ、直るか直らないかを無料でお返事します。板金塗装のほうがよいと思えば、はっきりそうお伝えします。おおよその料金幅もあわせてお伝えします。

先に結論|フェンダーは「前か後ろか」で話が変わります

ドアの凹みなら、内張りを外せば裏に手が届きます。ボンネットは開ければ裏が丸見えです。フェンダーはどちらでもありません。前と後ろで、パネルの付き方そのものが違います。

前のフェンダーは、多くの車でボルト留めの独立したパネルです。後ろのフェンダー(クォーターパネル)は、ボディと溶接された一体のパネルで、取り外すことができません。この違いが、そのまま「裏側に手が届くかどうか」の違いになります。

先に一つ、誤解されやすい点をはっきりさせておきます。裏に工具が入らない=直せない、ではありません。裏から届かない場所は、表側からタブを接着して引き上げるプーリングという方法で直します。詳しくは後の章に書きます。

では前と後ろで何が変わるのかというと、費用と手間です。裏から押せる位置なら、その場で短時間で終わります。裏を開けるために内張りやインナーライナーを外す必要があると、その工数が別に乗ります。写真をいただいたときにこちらが見ているのは、まず直るか直らないか。そのうえで、この「裏に入れるかどうか」です。

フェンダーが凹む原因|実際にご相談が多いのはこの4つ

フェンダーはタイヤの上に張り出した面なので、凹む原因も他のパネルとは少し違います。当店に実際に相談が来るのは、だいたいこの4つです。

1. バックでぶつけた

駐車のときに、後ろを壁や車止め、ほかの車に当ててしまうケースです。後ろのフェンダーは運転席から遠い角にあり、ミラーにも映りにくい場所です。「ここまで下がれると思った」という距離の読み違いで起きます。

当たり方によって、凹みだけで済むこともあれば、塗装まで持っていかれることもあります。塗装が無事であれば、デントリペアの得意な範囲です。

2. 荷物を当ててしまった

荷物の積み下ろしのときに、角のあるものをフェンダーに当ててしまうケースです。フェンダーは荷室の出し入れ口のすぐ横にあるので、持ち替えたときや置き直したときに当たります。

この形は荷物の角が一点で入ることが多く、大きさの割に塗装が無事なことがよくあります。

3. 買い物のカートが当たった

駐車場でカートが風で流れて当たる、傾斜を下ってきて当たる、というケースです。相手が分からないまま見つかることが多いのがこの型です。隣の車の停め位置が前後にずれていると、開いたドアの角がフェンダーに当たることもあります。

対処の順番は駐車場で車をぶつけられたときの対処法に、費用の考え方はドアパンチの修理代はいくら?にまとめています。

4. 自転車が倒れてきた

これも多いご相談です。駐輪場の隣に停めていて、風や接触で自転車が倒れてくるケースです。倒れてくる高さがちょうどフェンダーからドアにかけての高さなので、ハンドルやペダルの角が一点で入る凹みになります。

この形の凹みは、面積が小さくて深い(一点にしっかり入る)のが特徴です。大きさの割に目立ちますが、塗装が割れていなければ、デントリペアで直しやすい種類です。

※飛来物・跳ね上げた小石

フェンダーはタイヤのすぐ上にあるため、前を走る車が跳ね上げた石が当たる位置にあります。小さな点状の打痕になります。塗装まで欠けていることがあるので、ここは割れの有無で対応が分かれます。

なお、柱や壁にこすった凹みは、この4つとは分けて考えています。こするという当たり方は塗装が傷んでいることが多く、凹みだけを直しても線の傷が残るためです。詳しくはデントリペアが向かない状態の章に書きました。

※雹(ひょう)の場合は別のページで

フェンダーに小さな凹みがいくつも並んでいる場合は、雹の可能性があります。雹は上から降るのでルーフ・ボンネット・バックドアに集中しますが、風を伴って斜めに降ると、ドアやフェンダーなど縦の面にも当たります。横の面は見落とされやすく、保険の見積もりから漏れることがあります。雹害は保険の扱いも進め方も別なので、雹害の部位別修理ガイドをご覧ください。見分けがつかないときは、写真を送っていただければこちらで判断します。

前のフェンダーと後ろのフェンダー、何が違うのか

ここがこの記事のいちばん大事なところです。同じ名前で呼ばれていますが、中身は別物です。

前のフェンダー|ボルトで留まった一枚のパネル

前のフェンダーは、ボンネットの横からドアの手前まで、ヘッドライトとタイヤを囲む一枚のパネルです。多くの車でボルト留めなので、いざとなれば外せる部品です。

ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。ボンネットを開けても、フェンダーの裏には手は届きません。開いた先に見えているのはエンジンルームで、フェンダーの裏側はその外側にあります。

実際に裏へ入る道は、タイヤハウスのインナーライナー(フェンダーライナー)を外すことです。これを外すと裏に手が入ることが多く、そこから押し戻せます。フェンダーは、こうして裏に手が入りやすい部位であることが多いです。

ただし、上部は裏へのアクセスが悪いことがあります。その場合は届かせるまでに手間がかかり、同じ前のフェンダーでも位置によって作業時間が変わります。ここは車種と凹みの位置を見ないと言えない部分です。

当店が実際に直した新車1ヶ月の日産ルークスのフェンダー上部の凹みは、薄い凹みで工具が届いたため、塗装をそのまま残して直せた例です。

もう一つ、前のフェンダーには知っておくと得な事情があります。ボルトで留まった外板なので、仮に交換することになっても、骨格の修復にはあたらないのが一般的とされています。ただし査定の基準は査定機関によって異なりますので、売却や下取りを控えている方は事前にご確認ください。

後ろのフェンダー(クォーターパネル)|ボディと一体で溶接されている

後ろのフェンダーは、リアドアの後ろから車の最後尾までが一枚で繋がった大きなパネルで、ボディに溶接されています。給油口もこの面にあります。

ここが前と決定的に違う点です。取り外せないので、板金塗装で直しきれない状態になると、パネルを切って新しいものを溶接するという作業になります。そしてこの「切って貼る」修復や交換は、内容によっては修復歴として扱われることがあります。

だからこそ、後ろのフェンダーの凹みは塗装を残したまま直せるかどうかが、他の部位より大きな差になります。デントリペアは塗装も部品交換もしないため、原則として修復歴はつきません(査定基準は査定機関により異なります)。売却の予定がある方ほど、まずデントリペアで直せる凹みかどうかを見る価値があります。

裏が塞がっている場所は、表から引いて直します

後ろのフェンダーは、裏側が荷室の内張りやホイールハウスで塞がれています。「裏に手が入らないなら無理なのでは」と思われやすい部位です。

先に正直に書きます。後ろのフェンダーは、結構難しい部位です。一体構造で外せないうえ、裏に入れないので、前のフェンダーのようにライナーを外して押す、という手が使えません。

ただし、難しいことと直せないことは別です。裏から届かない場所は、表側から専用のタブを凹みの中心に接着して引き上げるプーリングで直します。接着したタブを引く、または引きながら周囲を整えることで、裏に触れずに形を戻していく方法です。ピラーやフェンダーアーチのような、裏にアクセスできない場所こそ、この技術の出番です。当店が数多く手がけてきた領域です。

もちろん、内張りやインナーライナーを外して裏から押したほうが早い凹みもあります。どちらで行くかは凹みの位置・大きさ・深さを見て決めます。外す作業が入る場合は、その工数を含めて事前にお見積りをお出しします。

フェンダーの難所|プレスラインとフェンダーアーチ

フェンダーには、他のパネルより難易度が上がりやすい場所が集まっています。正直に書いておきます。

プレスライン(キャラクターライン)の上の凹み

フェンダーからドアにかけて、前後に走る折り目が入っている車が多くあります。デザインのために鉄板を折って付けたラインで、プレスライン(キャラクターライン)と呼びます。

このライン上に凹みが入ると、難易度が一段上がります。理由は、折り目そのものが鉄板を曲げて強くした場所だからです。平らな面の凹みは押せば戻っていきますが、折り目が潰れると、折り目の通りをまっすぐに戻す作業になります。ラインは目で追う線なので、わずかな歪みでも横から見ると分かります。

直せない、という意味ではありません。時間がかかるぶん、料金に加算があります。加算がある場合は、事前のお見積りで金額をお示ししてから作業に入ります。

フェンダーアーチ(タイヤを囲む縁)

タイヤを囲むアーチの縁は、多くの車で鉄板の端を内側に折り返して作られています。折り返しの部分は鉄板が二重になっていて、平らな面よりはるかに硬い場所です。

縁から少し離れた面の凹みであれば対応できます。折り返しそのものが潰れている場合は、現車を見てからの判断になります。ここは正直に「見てみないと言えません」とお伝えしている場所です。写真の段階で断定はしません。

アルミのフェンダー

車体を軽くするために、フェンダーだけアルミを使っている車があります。輸入車やスポーツ性の高い車に見られます。

アルミは鉄と性質が違います。鉄板は元の形へ戻ろうとする性質が残っているので押せば形がついてきますが、アルミはその「戻ろうとする力」が弱く、動かした分だけそこで止まります。そのぶん少しずつ形を作っていく作業になり、時間がかかります。浅い凹みなら対応できますが、深く入ったアルミパネルの凹みは向きません。対応できる場合も難易度が上がるため加算の対象です。ご相談のときに車種を教えていただけると、この判断が早くなります。

樹脂のオーバーフェンダー・フェンダーモールは対象外です

SUVやクロカン系の車で、タイヤの周りに黒い樹脂のカバー(オーバーフェンダー、フェンダーモール)が付いていることがあります。当店が扱うのは金属のパネルなので、樹脂の部品は対象になりません。バンパーと同じ扱いです。樹脂の下に隠れている金属のフェンダーが凹んでいる場合は、外してからの作業になりますので、その旨をお伝えください。

デントリペアが向かない状態|板金塗装になる場合

フェンダーでよくあるのが、凹みとこすり傷が一緒に付いているご相談です。柱や壁に当てた凹みは、当たった線に沿って塗装まで削れていることが少なくありません。

ここが分かれ道になります。デントリペアで戻せるのは凹みの形です。削れてしまった塗装は戻せません。凹みだけ直せば横から見たときの歪みは消えますが、線の傷はそのまま残ります。凹みだけ直す価値があるのか、塗装をやり直したほうがよいのかは、こちらで判断してお伝えします。傷の残り方を見て、板金塗装のほうがよいと思えば、はっきりそう言います。塗れば直るものを、無理に塗らない工法で受けることはしません。

そのうえで、塗装をしない工法が向かない状態を挙げておきます。

  • 塗装が割れている・剥がれている(柱や壁に当てた凹みでは、当たった線に沿って割れていることがあります)
  • アーチの縁やプレスラインが潰れて、形そのものが変わってしまっている
  • そのパネルに過去の板金の作業歴がある
  • アルミのフェンダーの、深い凹み
  • 塗装が経年で弱っている(クリアが浮いている・色あせている・過去の塗装が弱い)

最後の一つには補足が要ります。塗装が割れていなくても、弱っている塗装はデントリペア向きではありません。押す・引くという力をかける工法なので、弱った塗装は途中で剥がれたり割れたりしやすくなります。年式の古い車、屋外に長く置いていた車は、現車を見てから判断させてください。

塗装をやり直す修理になる場合は、凹みを整えてパテを入れ、研いで塗る工程になります。フェンダーの板金塗装は、ドアのような平らなパネルの目安より高くなることが多い部位です。曲面で、アーチの縁やプレスラインがあり、隣のパネルとの色合わせも要るためです。金額は状態と車種で開きが大きいので、板金塗装店でお見積りをお取りください。どちらの工法が向くかはデントリペアと板金塗装の違いで整理しています。

正直に書いておきたいこと|PDRにもリスクはあります

塗装を残したまま直せると聞くと万能に思われがちですが、そうではありません。作業をお受けする前に、必ずお伝えしている可能性が2つあります。

1つは、押す(引く)過程で塗装が剥がれたり割れたりすること。もう1つは、わずかな歪みが残ることです。凹みの状態によっては、どちらも起こり得ます。フェンダーはとくに、プレスラインの折り目やアーチの折り返しなど、力の逃げ方が読みにくい形を持った部位です。

そのため、直せるかどうかだけでなく、直したほうがいいかどうかまでお話しします。やめておいたほうがいいと判断したときは、その理由をはっきりお伝えします。難しいものを「できます」と言って始めるほうが、結果としてお客様を困らせるからです。

フェンダーの凹み修理にかかる費用

当店のデントリペアは、凹みのサイズ別の基本料金です。すべて税込・出張費込です。

凹みのサイズ料金(税込・出張費込)
〜1cm11,000円
〜2cm13,000円
〜3cm18,000円
〜5cm22,000円
〜7cm24,000円

この基本料金には、内張りやタイヤハウスのインナーライナーを外す作業は含まれていません。裏から押すために部品を外す必要がある凹み——後ろのフェンダーの奥のほう、荷室の内張りを下ろさないと届かない位置など——は、脱着の工数を含めた別途のお見積りになります。上の表の金額に脱着分は含まれていないとお考えください。

7cmを超えるもの、複数箇所、深い傷を伴う凹みは個別のお見積もりです。また、プレスライン上・線状の凹み(クリース)・アルミパネル・フェンダーアーチの縁に近い凹みは、難易度により加算があります。加算がある場合は、事前のお見積りで金額をお示ししてから作業に入ります。お見積りをお出ししたあとで、こちらの都合で金額を足すことはありません。

ひとつだけ例外があります。年式の古い車で、部品を外す作業が入る場合です。内張りを留めているクリップやピンの樹脂が劣化していて、外すときに割れることがあります。割れた場合は取り寄せと交換が必要になり、その部品代と入荷待ちが発生します。ここは、はじめのお見積りに入れておけない部分です。そのため、部品を外す前に必ずこの可能性をお伝えして、進めるかどうかを決めていただきます。黙って外して、壊してから報告することはしません。

サイズ別の料金の考え方はデントリペアの料金表と相場にまとめています。

その凹みが直るか直らないか、写真1枚でお答えします

斜めから撮った写真1枚と車種をお送りください。塗装を残したまま直るか直らないかを、最短当日にお返事します。板金塗装のほうがよいと思えば、そうお伝えします。おおよその料金幅もあわせてお伝えします。営業のお電話はしません。

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施工事例|新車1ヶ月のフェンダー上部の凹み(日産ルークス)

納車から1ヶ月の日産ルークスで、フェンダー上部の凹みのご依頼をいただきました。非常に薄い凹みでしたが、景色を映り込ませると位置がはっきり分かる状態でした。

この凹みは薄く、工具が届く位置でした。塗装をそのまま残して直し、オーナー様からは「塗装しないで綺麗に直していただけました」とのお言葉をいただきました。新車のうちに塗り替えると、そのパネルだけ塗装が新しくなります。査定では塗装の状態も見られる部分です。塗らずに直せるかどうかは、新しい車ほど意味が大きくなります。

施工前後の写真は車の凹み修理 施工事例に掲載しています。

自分で直せる?|フェンダーでのDIYが難しい理由

「ドライヤーで温めて冷却スプレー」「吸盤で引っ張る」「裏から手で押す」。フェンダーの凹みでも、こうした方法が紹介されているのを見かけます。

売られている道具そのものが悪いわけではありません。同じ道具を経験のある職人が使えば、綺麗に直ることもあります。差がつくのは道具ではなく、どこをどれだけ動かすかを決める判断のほうです。この工法は、塗装面に映り込む光の歪みを読むところから始まります。手を動かすのはそのあとです。

そのうえで、フェンダーには他のパネルにない事情が2つあります。

1つ目は面が平らでないことです。フェンダーはタイヤを囲むために曲面で、多くの車ではプレスラインも通っています。もともと形のある面なので、「どこまで戻れば元どおりか」の基準が読みにくく、押しすぎると出っ張りになって、かえって目立ちます。

2つ目は裏に手が入る位置と入らない位置が混ざっていることです。同じフェンダーでも、インナーライナーを外せば手が入るところと、上部のようにアクセスが悪いことがあるところ、後ろのフェンダーのように塞がっているところが混ざっています。裏から押そうとして届かず、無理に表から引いて周囲を波打たせてしまう、というのがよくある失敗です。

吸盤は、塗装に強い力で貼り付けて引くので、塗装そのものに負担がかかります。とくにホンダ車・スズキ車では塗装が剥がれる可能性が高いため、使わないでください。何が起きるかは車のへこみ、自分で直せる?吸盤・熱湯・パテの限界にまとめています。

自分で触ったあとでも直せることはあります。ただ、いったん伸びてしまった鉄板は元の張りに戻りにくく、仕上がりが落ちたり、手間が増えて費用が上がったりします。触る前にご相談いただくのが、いちばん安く早く終わります。

ご相談から修理までの流れ

  1. 写真を撮る|フェンダーは曲面なので、真横から撮ると凹みが写りません。斜め前(または斜め後ろ)から、建物や空が映り込むように1枚。加えて凹みの近くを1枚。映り込んでいる線が、凹みでどう歪んでいるかが写っていると、状態がよく分かります。
  2. LINEか電話でお送りいただく|このとき車種と、前のフェンダーか後ろのフェンダーかもあわせてお知らせください。アルミかどうか、部品を外す必要があるかの判断が早くなります。
  3. 直るか直らないかをお返事|ここまで無料です。板金塗装のほうがよいと思えば、そうお伝えします。おおよその料金幅もあわせてお伝えします。
  4. 現車を見て正式なお見積り|写真だけでは深さと折り目の状態が読み切れないため、金額は現車を見てから確定します。部品を外す必要があるかどうかも、ここで確定します。
  5. 作業|ご自宅や職場の駐車場に伺います。屋根のある場所をご用意ください。

写真をお送りいただいた場合、現車確認は無料です。写真が無く「とにかく一度見に来てほしい」というご依頼のみ、出張見積り料5,000円をいただいています。こちらの都合でお断りしたときは、いただきません。

対応エリアは出張対応エリアをご覧ください。三重・愛知・岐阜を中心に、周辺の県へも伺っています。

よくある質問

フェンダーの凹みは塗装せずに直せますか

塗装が割れていなければ、塗装をしないデントリペアで直せます。フェンダーは前と後ろでパネルの付き方が違い、前のフェンダーはボルト留めの独立したパネル、後ろのフェンダー(クォーターパネル)はボディと溶接された一体構造です。裏から工具が届かない位置は、表からタブを接着して引くプーリングで直します。

裏に手が入らない場所だと断られました。直せませんか

裏に工具が入らないことは、直せない理由にはなりません。表側から専用のタブを凹みの中心に接着して引き上げるプーリングという方法があり、ピラーやフェンダーアーチのような裏にアクセスできない場所こそ、この技術の出番です。ほかで断られた凹みも、写真を送っていただければ判断します。

プレスライン(折り目)の上の凹みも直せますか

直せることが多いですが、平らな面の凹みより難易度が上がります。プレスラインは鉄板を折って強くした場所なので、潰れた折り目の通りをまっすぐに戻す作業になり、時間がかかります。そのため難易度による加算の対象です。加算がある場合は、事前のお見積りで金額をお示ししてから作業に入ります。

タイヤを囲む縁(フェンダーアーチ)の凹みはどうですか

アーチの縁は、多くの車で鉄板の端を内側に折り返して作られていて、二重になっているぶん平らな面より硬い場所です。縁から少し離れた面の凹みであれば対応できます。折り返しそのものが潰れている場合は、現車を見てからの判断になります。写真の段階では断定しません。

アルミのフェンダーでも対応できますか

浅い凹みであれば対応できます。アルミは鉄板と違って元の形へ戻ろうとする力が弱く、動かした分だけそこで止まる性質があるため、少しずつ形を作る作業になります。深く入った凹みは向きません。対応できる場合も難易度が上がるため加算の対象です。車種を教えていただければ、判断が早くなります。

後ろのフェンダーを直すと修復歴になりますか

デントリペアは塗装も部品交換もしないため、原則として修復歴はつきません(査定基準は査定機関により異なります)。一方、後ろのフェンダー(クォーターパネル)はボディと溶接された一体構造なので、切って貼る交換や修復を行った場合は、内容によって修復歴として扱われることがあります。売却や下取りを予定している場合は事前にご相談ください。

フェンダーの凹み修理はいくらくらいかかりますか

当店のデントリペアはサイズ別の基本料金で、〜1cm 11,000円、〜2cm 13,000円、〜3cm 18,000円、〜5cm 22,000円、〜7cm 24,000円(いずれも税込・出張費込)です。この金額には、内張りやタイヤハウスのインナーライナーを外す作業は含まれていません。部品を外す必要がある凹みは、脱着の工数を含めた別途のお見積りになります。プレスライン上・線状の凹み・アルミパネル・フェンダーアーチの縁に近い凹みは難易度により加算があり、事前のお見積りで金額をお示しします。

こすり傷と凹みが両方あります。傷も消えますか

デントリペアで戻せるのは凹みの形で、削れた塗装は残ります。写真を見て、板金塗装のほうがよいと思えばはっきりそうお伝えします。ただし、白く見える線が塗装の割れではなく、相手の塗料が乗っているだけということもあり、その場合は磨きで落とせることがあります。どちらかは現車を見れば分かります。

保険は使えますか

当て逃げや飛来物による損害は、ご契約内容によっては車両保険の対象になることがあります。ただし使えるかどうか、等級がどうなるかは保険会社の判断になりますので、必ずご契約先にご確認ください。当店から保険会社への修理内容のご説明は可能です。

どこに頼めばいい?|フェンダーの場合の考え方

頼める先はいくつかありますが、フェンダーの場合は塗装が生きているかどうかで、ほぼ行き先が決まります。

凹みの状態向いている依頼先
塗装が無事(形だけ入っている)デントリペア専門店
塗装が割れている・削れている板金塗装店
アーチの縁や折り目が潰れて形が変わった板金塗装店
後ろのフェンダーで、切り継ぎの話が出ている板金塗装店(売却予定があれば査定への影響もあわせて相談)

塗装が生きている凹みなら、デントリペア専門店が向いています。塗らないので純正の塗装がそのまま残り、当日中に終わることが多い工法です。当店は出張専門なので、ご自宅や職場の駐車場で作業します。お車を預ける必要も、代車の手配も要りません。

塗装が割れている凹みは、当店では直せません。そのときは正直にそうお伝えします。当店は板金塗装店とも仕事をしていますので、状況によってはお繋ぎできることもあります。

ディーラーやカー用品店にお願いする場合は、窓口が一つで済むぶん、実際の作業は提携先の工場に出されるのが一般的です。日数と費用はそのぶん上がりやすく、塗装を残したまま直せる凹みでも、塗る前提でご案内されることがあります。「これは塗らずに直せる凹みですか」と一度聞いてみるだけでも、選択肢が変わります。

フェンダーの凹みを放置するとどうなるか

先に書いておくと、凹んだからといって、すぐに何かが壊れるわけではありません。塗装さえ無事なら、急いで直さなければいけないものではないです。ここで不安を煽るつもりはありません。

ただ、フェンダーには他のパネルより早めに見ておいたほうがいい点があります。順に3つ書きます。

1つ目は塗装が削れている場合です。凹みだけなら急ぎませんが、塗装が割れて金属が出ている場合は、そこから錆が出ることがあります。とくにフェンダーはタイヤのすぐ横で、雨・泥・冬場の凍結防止剤を浴びる位置です。塗装が切れているかどうかだけは、早めに確認してください。

2つ目は売却・下取りのときです。フェンダーは真横から見える面なので、査定で見られる場所です。手放す予定があるなら、査定の前に直しておいたほうが差が出ます。

3つ目は費用です。当店の料金は凹みのサイズで決まるので、小さいうちのほうが安く、作業も短時間で終わります。「この程度で頼んでいいのか」と迷うくらいの凹みが、実はいちばん向いている状態です。

まとめ

フェンダーの凹みは、バックでぶつけた・荷物を当ててしまった・買い物のカートが当たった・自転車が倒れてきた、というのが実際に多い原因です。塗装が割れていなければ、塗装をしないデントリペアで直せます。

フェンダーだけの事情は前か後ろかです。前のフェンダーはボルトで留まった独立したパネルで裏に道があり、後ろのフェンダー(クォーターパネル)はボディと溶接された一体構造です。裏が塞がっている場所は、表からタブを接着して引くプーリングで直します。裏に工具が入らないことは、直せない理由にはなりません。

難しくなるのは、プレスラインの上・フェンダーアーチの折り返し・アルミのフェンダーの3つです。この場合は難易度による加算があり、金額は事前のお見積りでお示ししてから作業に入ります。部品を外す必要がある凹みは、脱着分を含めた別途のお見積りです。

判断を早くするために、写真と車種をあわせてお送りください。修理できるかどうかと、おおよその料金幅を無料でお返事します。直さないほうがいい場合は、その理由もはっきりお伝えします。

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その凹み、写真1枚で「直せるか・いくらか」をお返事します

斜めから、建物や空の映り込みが入るように1枚撮ってお送りください。映り込んだ線の歪み方で凹みの形が分かります。塗装を残したまま直せそうかと、おおよその料金幅を最短当日にお返事します(〜1cmの凹みで11,000円・税込・出張費込から)。難しいときは、その理由と代わりにできることをお伝えします。営業のお電話はしません。

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塗装をしない修理そのものについてはデントリペア(PDR)とはをご覧ください。

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