【施工事例】マツダ CX-80 リアドアのドアパンチ凹み修理|曲面の複雑なパネルをデントリペアで

※マツダ CX-80 の後ろのドアにできた、3cmほどのドアパンチの凹みをデントリペアで直した事例です。お客様のご自宅へ出張して施工しました。写真では小さく見えますが、縦に筋が入り、横方向にも折れ筋が出かかっている凹みで、正直なところ見た目の大きさよりも手こずりました。仕上がりがどこまで戻ったかも、そのままお見せします。

デントリペアは、車のパネルを塗装し直さずに、凹んだ鉄板そのものを裏から押す・表から引くといった方法で元の形へ戻していく修理です。純正の塗装を残したまま直せるのが、板金塗装との一番の違いになります。(参考:デントリペア(PDR)とは

損傷の状態:3cmほど。ただし、素直な凹みではありません

今回の凹みは、隣の車のドアが当たってできた、いわゆるドアパンチです。場所は後ろのドア。大きさは3cmほどで、範囲としては小さい部類に入ります。

ただ、凹みは大きさだけでは語れません。現車を見て、こちらで判断した中身はこうです。

  • 縦に、筋のような凹みが入っている
  • 横方向にも、折れ筋が出かかっている(線状の凹み=クリースに近い状態)

念のため書いておくと、これはこちらが見て判断したことです。ご依頼をいただいたときにお客様から伺ったのは「凹んだ」ということだけでした。お車の持ち主の側から見えるのは、たいていそこまでです。どういう凹み方をしているのかは、現車を見るところから始まります。

マツダ CX-80 の後ろのドアにできたドアパンチの凹みの施工前の状態
施工前。映り込みの中に、影のような窪みが見えます。
同じドアパンチの凹みを別の角度から見た施工前の状態
同じ凹みを角度を変えて。光の入り方が変わると、見え方も変わります。

写真でお分かりいただけると思いますが、凹みそのものよりも、周りの面のほうが情報量が多い状態です。抑揚のある曲面の上に、凹みが乗っています。

映り込みの線が、凹みの地図になります

車体に映り込んだ景色の線が、凹みの位置で波打って見えている様子
映り込んだ景色の線。この線がどこで乱れるかを見ています。

デントリペアの作業中に見ているのは、凹みそのものというより車体に映り込んだ景色の線が、どこで、どんなふうに乱れているかです。まっすぐなはずの線が波打っていれば、そこの面が狂っているということになります。

ですので、直す作業というのは「映り込みの線をまっすぐに戻していく作業」でもあります。押しすぎれば逆に膨らんで線が反対側へ曲がりますから、線を見ながら、少しずつ詰めていくことになります。

手こずった理由は、凹みの形とパネルの形

手こずった理由は2つありました。ひとつは凹みの形、もうひとつはパネルの形です。大きさではありません。

まず凹みの形から。丸くて浅い凹みなら、中心に向かって素直に戻していけます。ところが筋のように細長く入った凹みや、折れ筋が出かかっている凹みは、戻すべき場所が「点」ではなく「線」になります。線に沿って端から端まで均等に戻していかないと、途中だけ出っ張ったり、筋が残ったりします。当店の料金表で線状の凹み(クリース)を加算の対象にしているのは、この手間があるためです。

もうひとつがパネルの形です。CX-80の後ろドアは平らな板ではなく、抑揚のある曲面です。

平らな面であれば、映り込みの線は素直にまっすぐ走ります。線が曲がっていれば、そこが凹みです。話は単純です。ところがもともと曲がっている面では、映り込みの線ももともと曲がっています。その中から「元の形の曲がり」と「凹みによる曲がり」を見分けなければなりません。

加えて、こういう面は直しすぎたときにも分かりにくいという難しさがあります。押し足りないのか、押しすぎているのか。判断の基準になるはずの「元の面」が、そもそも複雑な形をしているからです。この2つが重なって、3cmという数字から想像するより時間がかかりました。

仕上がり|正直なところ

デントリペア施工後のマツダ CX-80 の後ろドア。映り込みの線が通っている
施工後。映り込んだ景色の線が、途切れずに通っています。

塗装はそのまま、凹みだけを整えました。映り込みの線が素直に流れていることが、面が戻っている証拠になります。

そのうえで、正直にお伝えしておきたいことがあります。デントリペアは「必ず完全に元通り」になる修理ではありません。凹みの状態によっては、押し出す過程で塗装が割れたり剥がれたりするリスクがありますし、わずかな歪み(アタリ・うねり)が残る場合もあります。当店では、作業をお受けする前にこの2点を必ずお伝えしています。

とくに、塗装そのものが弱っている車(年式が古い、屋外に長く置いていた、過去に塗り直した履歴がある)は、デントリペアにあまり向きません。「直せません」と決めつけはしませんが、現車を見たうえで正直に判断します。

料金|このケースは「〜3cm」の18,000円でした

当店のデントリペアは、凹みの大きさごとの料金でいただいています。今回のCX-80は凹みのいちばん長い辺で「〜3cm」に当たります。この帯は18,000円(税込・出張費込)です。

凹みの大きさ料金(税込・出張費込)
〜1cm11,000円
〜2cm13,000円
〜3cm18,000円
〜5cm22,000円
〜7cm24,000円
サイズ別の基本料金。片道50km圏内は出張費込みです。

※この表は内張り(ライニング)の脱着が必要ない場合の金額です。凹みの位置によっては、裏側へ手を入れるために内張りを外す必要があり、その分は別途お見積りになります。詳しくはデントリペアの料金表をご覧ください。

※また、プレスライン上の凹み・線状の凹み(クリース)・アルミパネルは、難易度により加算があります。加算がある場合は、事前のお見積りで金額をお示ししてから作業に入ります。あとから増えることはありません。今回は折れ筋が出かかっている状態でしたが、基本料金の範囲で収まりました。

板金塗装で同じ場所を直す場合は、1パネルあたり約45,000円〜というのが一般的な相場です(店や内容により差は大きくなります)。塗装をしない分だけ費用が抑えられるのに加えて、純正の塗装がそのまま残るという点が、デントリペアを選んでいただく理由になっています。

作業時間|30分〜1時間ほどでした

今回の作業時間は30分〜1時間ほど。ご自宅に伺って、その場で終わって帰る形です。車をお預かりして代車をお出しする必要も、後日また取りに来ていただく必要もありません。

ただし、これは1箇所・この大きさ・内張りを外さずに済んだ場合の時間です。凹みがきついもの、数が多いもの、内張りを外す必要があるものは、当然もっとかかります。お見積りのときに、おおよその時間も一緒にお伝えします。

ドアパンチ・凹み修理のご相談

当店SURREALは三重県桑名市を拠点に、デントリペアの出張修理を行っています。「隣の車にドアをぶつけられた」「いつ付いたか分からない凹みがある」といったご相談は、遠慮なくお寄せください。現車を確認したうえで、直せるかどうか・仕上がりの見込みを正直にお伝えします。

📷 LINEで写真を送るのがいちばん早いです

凹みは大きさ・位置・パネルの形で対応が変わります。LINEで写真をお送りいただければ、直せるかどうかと、おおよその料金幅をお返事します(正式なお見積りは現車確認のうえ)。凹みの横に硬貨を置いて撮っていただけると、大きさが判断できます。当店では難しいと判断した場合も、その旨を率直にお伝えします。

💬 LINEで写真を送る📞 080-6058-4020

業者様からのご依頼も承ります

自動車販売店様・整備工場様・板金塗装店様からのご依頼も承っています。納車前の小さな凹み、在庫車の手直し、まとまった台数のご相談もお気軽にどうぞ。

よくある質問

ドアパンチの凹みは、塗装せずに直せますか?

塗装が割れていない・剥がれていない凹みであれば、塗装せずに直せる場合が多くあります。ただし、鉄板の伸びが大きいもの、過去に板金塗装をしたパネルの上の凹み、塗装そのものが弱っている車は向きません。また、塗装まで達している傷(爪が引っかかる傷)は、デントリペアでは消えません。凹みは戻せても傷は残りますので、そこは分けてお考えください。なお、爪が引っかからない浅い擦り傷であれば、磨き(ポリッシング)で目立たなくできることがあります。

曲面(膨らみ)の上にある凹みでも直せますか?

直せます。今回のCX-80も、抑揚のある面の上にできた凹みでした。ただ、こうしたパネルは元の形そのものが複雑なため、同じ大きさの凹みでも平らな面より手間がかかります。お見積りのときに、その旨をお伝えします。

修理の跡は完全に消えますか?

「必ず完全に元通り」とはお約束していません。凹みの状態によっては、わずかな歪みが残ることや、押し出す過程で塗装が割れる・剥がれるリスクがあります。当店ではこの2点を、作業前に必ずお伝えしています。そのうえで、どこまで戻せそうかを現車で正直に判断します。

出張してもらえますか?出張費はかかりますか?

三重・愛知・岐阜を中心に出張で伺っています。片道50km圏内は出張費込みの料金です。それより遠い場合は距離に応じた出張費をいただきますので、料金表のページでご確認ください。今回のように、お客様のご自宅で作業を終えて帰る形が基本です。

写真で見ると小さいのに、なぜその金額になるのですか?

凹みの料金は、大きさだけでは決まらないためです。今回のように筋が入っていたり、折れ筋が出かかっていたりすると、戻す場所が「線」になり、端から端まで均等に戻す手間がかかります。パネルが曲面かどうかでも変わります。写真は真正面から撮ると凹みが浅く見えますので、実際の手間とは印象がずれることがあります。当店では現車を見て金額を確定し、加算がある場合は作業前に金額をお示ししてから始めます。あとから増えることはありません。

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