直せる雹害と直せない雹害の境界線|デントリペア職人が正直に解説

「うちの車、デントリペアで直せますか?」——これはSURREALに最も多く寄せられる相談です。本音で言うと、雹害の9割以上はデントリペアで直せます。ただし残りの1割、デントリペアでは直せない・直すべきでない雹害も確実に存在します。本記事では、プロが現場で実際にどう判断しているか、正直にお伝えします。

基本的に直せる雹害

代表の感覚では、典型的な雹害の大半はデントリペアで問題なく直せます。具体的には以下のような凹みです。

  • ルーフ・ボンネット・トランクの水平面にできた、500円玉サイズ以下の凹み
  • 塗装が割れていない・剥がれていない
  • パネルが極端に伸びていない(ストレッチしていない)
  • パネル裏に工具でアクセスできる構造

雹害の被害の多くはこの範疇に収まるので、「全損扱い」と言われた車でもデントリペアで美しく戻せるケースがほとんどです。

SURREALが原則お引き受けしない凹み

特大で深い凹み

本当に難しいのは特大で深い凹みです。握りこぶし以上のサイズで、深さもしっかりあるような凹みは、押し出しだけでは完全に戻りません。

パネルが伸びている(ストレッチしている)凹み

凹みの衝撃で金属自体が伸びてしまっている場合、押し戻しただけでは元の形に収まらず、波打ったような仕上がりになります。この場合は「絞り」という技法で金属を収縮させる必要があります。

絞り(ストレッチ)が必要な案件を断る理由

絞りは、パネルの金属を熱や打撃で局所的に収縮させて元の形に戻す高度な技法です。ただしSURREALは「塗装を残したまま絞りをかけると、塗装を傷める可能性が高い」と考えており、基本的にこの技法を必要とする案件はお引き受けしていません。

これは技術力の問題ではなく、塗装を傷めないことを最優先するSURREALのポリシーです。塗装を犠牲にしてでも直すべき案件は、板金塗装のプロに任せた方が結果的にお客様のためになります。

[代表加筆:絞りに対する考え方、過去の経験があれば]

塗装が傷んでいる雹害

雹の衝撃で塗装が割れたり、剥がれたりしている場合は、デントリペアでは塗装を復元できません。その部位だけ部分塗装が必要となり、デントリペアの範囲外になります。ただしこのケースは雹害全体の中では少数派です。

正確な見極めは現車確認が確実

雹害車の修理可否は、正直なところ写真だけでは判断しきれないのが現実です。凹みの深さや伸び具合、光の当たり方による見え方は、実車を直接見て触れないと分からない部分が多く、SURREALでは最終的な修理可否の判断は現車確認でお答えしています。

とはいえ、まずは写真を送っていただければおおよその方向性や概算のご相談は可能です。無理に受注して塗装を傷めたり、仕上がりに満足いただけないくらいなら、最初から正直にお伝えする方がお客様のためだと考えています。

  • 写真の撮り方:屋外の明るい場所で、凹み全体と一番深い凹みのアップを撮影
  • 送信先:メール または LINE
  • 返信:最短当日
  • 正式な修理可否判断:現車確認でお答えします

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