フロントガラスの飛び石は自分で直せる?市販キットで直る傷・きつい傷

フロントガラスに飛び石の小さな傷ができた。カー用品店や通販には市販のリペアキットも並んでいて、「これなら自分で直せるのでは」と考える方は多いと思います。

当店は、フロントガラスの飛び石・ヒビを出張で直すウインドリペアの店です。そのうえで、先に正直にお伝えします。簡単な傷なら、自分で直せることはあります。私自身も昔、キットで直したことがあります。ただし、複雑な傷や見えにくい割れは、手を出すと後が大変です。

この記事では、キットで直せそうな傷ときつい傷の見分け方、うまくいかなかったときに起きること、業者に頼む場合の考え方を順に書きます。

自分の傷がキットで行けそうか分からないときは、傷に寄った写真と、硬貨(1円玉20mm・10円玉23.5mm・500円玉26.5mm)を横に置いた写真の2枚をお送りください。リペアで直せる傷かどうかを、おおよその料金幅と一緒にお返事します。正式なお見積りは現車確認後です。

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この記事の結論(先に要点だけ)

  • 超簡単なパーシャルブレイク・ブルズアイや、「/」のような2mmくらいの短い割れなら、キットでも直ることがあります。
  • ストレートブレイク・コンビネーションブレイク・スターブレイクと、割れが繋がっていない傷はきつい傷です。しかも、見た目で見分けるのが難しい。
  • うまくいかないと、樹脂が入りきらない・白っぽく目立つ・奥まで届かない、のどれかで跡が残ります。迷ったら写真でご相談ください。

先に結論|簡単な傷なら、キットで直ることもあります

市販のキットを否定するつもりはありません。簡単な傷なら、DIYでも直ると思います。

反対に、複雑な傷や見えにくい割れにDIYで手を出すと、正直、地獄です。樹脂が思ったように入らず、跡が残ったまま固まってしまうことがあります。DIYで失敗したときは悲惨なので、業者にお願いしてもいいと思います。

分かれ目は、傷の形です。どんな傷ならキットで行けそうで、どんな傷がきついのかを、次の章で書きます。

キットで直せそうな傷・きつい傷の見分け方

飛び石の傷は、形によって呼び方があります。以下はガラスリペアで一般的に使われている呼び方です(当店の総合ページでは、大きくピット・スター・クラックの3つに分けて説明しています)。

キットで直せそうな傷

  • パーシャルブレイク(丸い欠けの一部だけが割れたような、半月形の小さな傷)
  • ブルズアイ(衝撃を受けた点を中心に、丸く欠けた傷)
  • 「/」のような、2mmくらいの短い割れ

いずれも「超簡単な」ものに限ります。同じ呼び方の傷でも、大きいもの・深いものはこの中に入りません(下の写真のブルズアイも、市販キットだと難しいと思う傷です)。

キットではきつい傷

  • ストレートブレイク(一本の線がまっすぐ伸びたヒビ)
  • スターブレイク(衝撃点から放射状に何本も伸びたヒビ)
  • コンビネーションブレイク(欠けとヒビが組み合わさった傷)

線が伸びているもの、何本にも分かれているものは、樹脂を割れの隅々まで入れるのが難しくなります。

拡大鏡で見たフロントガラスの飛び石(ブルズアイ)
ブルズアイ(拡大鏡で撮影)
形がはっきりしないフロントガラスの割れ
形がはっきりしない割れ

どちらも、市販キットだと難しいと思う傷です(当店の見立て)。

いちばん見分けにくいのは「割れが繋がっていない」傷

表から見ると一つの傷でも、中で割れが繋がっていないことがあります。このタイプは、キットでは無理です。そして、素人目ではまず分かりません。

私も、拡大鏡で見て、後は勘でやっています。職人でも拡大鏡と勘に頼る部分を、見た目だけで判断するのは難しい、というのが正直なところです。

なお、当店のリペアでも、お受けする目安は欠け(点状の傷)が500円玉大まで、線状に伸びたヒビが10円玉大(直径約2.3cm)までです。これより大きい傷は、キットで試す前に一度ご相談ください(直せる傷・直せない傷の境界)。

私も昔、キットで直したことがあります

昔、スポイトで真空引きして樹脂を注入するタイプのキットで、飛び石の傷を直したことがあります。そのときは、割ときれいに直りました。

一方で、最近の市販キットについては気になることがあります。DIYで直した箇所のやり直しを頼まれたとき、施工したご本人が「レジンがいまいちなのか、白っぽくなる」とおっしゃっていました。

私も、市販のレジンはあまり品質が高くないように感じました。屈折率が合っていないような感じで、目立つ気がします。これはあくまで私の実感で、すべてのキットがそうだと言うつもりはありません。

うまくいかなかったとき|やり直しで見る3つの形

やり直しのご相談で見る形は、だいたい次の3つです。

  1. 樹脂が入りきっていなくて、目立つ
  2. 樹脂は入ったが、樹脂の品質がいまいちで目立つ
  3. 奥まで入りきっていない

やり直しができることもあります。ただ、先に入った樹脂を取り除いてから入れ直すので、何もしていない傷を直すより難しく、跡も残りやすくなります。料金も通常のリペアより割高になり、状態を見てからのお見積りです。必ずやり直せるとはお約束できません。

DIYのキットで直した傷のやり直しは、ジムニー(JB64)の実例があります。花びらのような割れは輪郭まで樹脂が入りましたが、足の部分にはDIYの樹脂が残り、目立つ仕上がりになりました。

一度樹脂が入った割れのやり直しは、ほかにも実例があります。次の2つはDIYではなく、以前リペアされた箇所のやり直しです。

2回目のリペアの仕上がりや料金の考え方は、ウインドリペアの寿命と再施工にまとめています。

キットを使う前に、これだけは避けてください

  • 瞬間接着剤を流し込む=専用の樹脂が入らなくなり、リペアはできません。ガラス交換になります。
  • 撥水剤をかける=傷に染み込むと、リペアの仕上がりが悪くなります。
  • ガムテープなど粘着の強いテープを、傷に直接貼る=応急処置は、透明で粘着の弱いテープを、粘着面が傷に触れないように貼ってください(応急処置のやり方)。

キットを使うか、業者に頼むかを決めるまでの間は、応急処置で傷を守っておいてください。応急処置は焦らなくて大丈夫ですが、走行中の振動や気温差で、ヒビが急に伸びることはあります。修理そのものは先延ばしにしないでください。

もう雨で水が入ってしまった傷も、水を抜いてから施工できます(水が入ってしまった方へ)。

業者に頼む場合の考え方

当店のウインドリペアは、ご自宅・職場まで伺って、1か所30〜60分ほどでその場で施工します。料金は傷の大きさで2段階です(料金と依頼の流れ)。

比べる相手として知っておいていただきたいのは、傷が広がってガラス交換になった場合です。ガラス交換は普通車で7万〜15万円、ADAS(自動ブレーキなどの運転支援)付きの車ならエーミング費用込みで15万〜25万円超になることもあります。

施工する場所は、ご自宅や職場の駐車場などお客様が自由に使える場所で、ガレージ・カーポート・車庫などの屋根の下か、晴れた日に限ります。ショッピングモールなどの商業施設やコインパーキングの駐車場は、施設の許可なく作業できないためお受けしていません。土日・祝日も出張します(不定休あり)。

よくある質問

市販のリペアキットで、本当に直りますか?

超簡単なパーシャルブレイク・ブルズアイや、「/」のような2mmくらいの短い割れなら、直ることがあります。ストレートブレイク・コンビネーションブレイク・スターブレイクや、割れが繋がっていない傷はキットではきつく、見た目で見分けるのも難しい傷です。

自分の傷がキットで直せるか、どう見分ければいいですか?

割れが中で繋がっているかどうかは、素人目ではまず分かりません。私も拡大鏡で見て、後は勘でやっています。迷ったら、傷に寄った写真と、硬貨を横に置いた写真の2枚をお送りください。リペアで直せる傷かどうかをお返事します。

DIYで失敗しました。もう直せませんか?

やり直しができることもあります。ただ、先に入った樹脂を取り除いてから入れ直すため、何もしていない傷より難しく、跡も残りやすくなります。料金は通常のリペアより割高で、状態を見てからのお見積りです。必ずやり直せるとはお約束できませんが、まずは写真をお送りください。

ヒビを瞬間接着剤で止めてもいいですか?

避けてください。瞬間接着剤が入ると専用の樹脂が入らなくなり、リペアはできません。ガラス交換になります。応急処置は、透明で粘着の弱いテープを、粘着面が傷に触れないように貼る方法にしてください。

家まで来てもらえますか?

三重県桑名市から出張します(愛知・岐阜も。桑名から片道50km圏内は出張費無料、圏外はご相談ください)。ご自宅や職場の駐車場などお客様が自由に使える場所で、ガレージ・カーポート・車庫などの屋根の下か、晴れた日に施工します。商業施設やコインパーキングの駐車場は、施設の許可なく作業できないためお受けしていません。土日・祝日も出張します(不定休あり)。

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傷の写真と、傷の横に硬貨を置いて撮った写真の2枚を送ってください。硬貨が一緒に写っていると大きさが分かるので、直せそうな傷かと、15,000円か20,000円か(輸入車は+5,000円、2箇所以上はお見積り)を最短当日にお返事します。ヒビが伸びてからでは直せる範囲を超えることがあるので、迷ったら早めにご相談ください。営業のお電話はしません。

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