【施工事例】割れの中に黄色い粘着物が詰まっていた飛び石|黒縁のそばをウインドリペア(ダイハツの軽自動車)
※ダイハツの軽自動車のフロントガラスにできた飛び石の傷を、ウインドリペア(樹脂の充填)で補修した事例です。傷はガラスのふちの黒い部分(黒縁)のすぐそば。作業を始めると、割れの中から黄色い粘り気のある物質が出てきました。取りきれずに跡が残った、正直あまりきれいとは言えない仕上がりですが、そのままお見せします。雨が降り出す直前の作業だったため、写真は施工前と施工後の2枚だけです。
ウインドリペアは、ガラスを交換せずに、飛び石などでできた打痕やヒビの内部へ専用の樹脂(レジン)を流し込んで固める修理方法です。損傷がそれ以上広がるのを抑え、見た目を目立たなくします。(参考:フロントガラスの飛び石・ウインドリペアについて)
損傷の状態:黒縁のすぐそばの飛び石

打撃点のまわりが欠けていて、そこから横に筋(ヒビ)も入っていました。
お客様は、別のところで「ガラス交換しかない」と言われていたそうです。黒縁のすぐそばは、作業中にヒビが走るおそれが中央部より高く、交換を勧められることが多い位置です。そう判断されるのは、筋の通ったことだと思います。黒縁まわりがなぜ難しいのかは、ガラスのキワ・黒縁ゾーンの修理事例で詳しく書いています。
割れの中に、黄色い粘着物が詰まっていた
作業を始めてみると、割れの中に黄色くて、松脂(まつやに)のように強い粘り気のある物質が入っていました。見た感じは接着剤に近いものです。
ふつう、飛び石の傷に入り込むゴミは砂やほこりがほとんどです。ほかには、撥水剤が染み込んでギラギラして見える、というケースもあります。傷の真ん中に、こうした粘り気のある物質が入っているのは、通常は考えにくいことです。
もうひとつ気になったのは、割れの上のほうです。割れているはずなのに水が入っているわけではなく、すでに樹脂が入っているような見た目でした。ここからは確かめようのない推測になりますが、過去に一度なにかしらの処置がされていて、その一部が取れた状態だったのかもしれません。正体ははっきりしないままです。
なお、お客様は傷を見つけてから、当店がおすすめしている方法で傷を保護してくださっていました。テープのノリが傷に触れない貼り方ですので、テープのノリが入り込んだとは考えにくい状態です。
ドリルで掘って取り出す。ただ、黒縁のそばなので攻めきれない
このままでは樹脂が奥まで入っていきません。そこでドリルで掘って、黄色い物質を取り出しました。掘っている途中で、見た目にはもう取れたようにも見えました。
正直なところ、もっと掘るかどうかはかなり悩みました。もう少し掘れば、見えないところに残っている分まで取りきれたかもしれません。ただ、ここは黒縁のすぐそばです。あまり攻めると、その場でヒビを走らせてしまうおそれがあります。ヒビが走ってしまえば、リペアでは対応できず、それこそガラス交換しか選べなくなります。
臆病と言われればそれまでですが、今回は跡が残るのを承知のうえで、ヒビを走らせない側を選びました。
仕上がり|跡は残りました

見ていただくと分かるとおり、中心に茶色っぽい跡がはっきり残っています。横に入っていた筋もわずかに残っていますが、写真ではほとんど分からない程度です。きれいに消えたとは言えない仕上がりです。
一方で、ウインドリペアのいちばんの目的であるヒビの進行は抑えられたと考えています。樹脂が入ったことで、施工前よりガラスの強度も上がっていると見ています。
当店がこうした写真をあえて載せているのは、施工後にがっかりしていただきたくないからです。ウインドリペアは割れの進行を止めて、目立たなくする修理であって、新品同様に消す修理ではありません。とくに今回のように、傷の中に取り除きにくいものが入っていると、仕上がりはそのぶん落ちます。
傷を見つけたら、テープで覆うところまでで十分です
今回の物質が何だったのかは分かりません。ただ、傷の中に後から取り除きにくいものが入っていると、リペアの仕上がりに響きます。応急処置のつもりで、接着剤や撥水剤などを傷に入れるのはおすすめしません。
今回のお客様も、傷を見つけてから下の方法で守ってくださっていました。
応急処置は、養生テープで傷のまわりを覆って、ほこりや水が入らないようにするところまでで十分です。テープのノリを傷に直接当てない貼り方は、飛び石・ヒビを見つけたときの応急処置ガイドに写真付きでまとめています。
なお、傷の大きさ・位置・形によっては、樹脂が奥まできちんと入るかどうかは現物次第です。きれいに仕上がるとお約束はできません。目安を超えるサイズや、長く伸びてしまったヒビ(ロングクラック)は、当店では対応しておりません。
フロントガラスの飛び石・ヒビのご相談
当店SURREALは三重県桑名市を拠点に、ウインドリペア(フロントガラスの飛び石・打痕の補修)は三重・愛知・岐阜を中心に出張で対応しています。「黒縁のそばだけど直せる?」「交換と言われたけど、ほかに手はない?」とお悩みのときは、お気軽にご相談ください。現車を確認のうえ、直せるかどうか・仕上がりの目安を正直にお伝えします。
写真をお送りいただくときは、硬貨(1円玉20mm・10円玉23.5mm・500円玉26.5mm)を傷の横に置いて撮影していただけると、こちらで大きさを判断できます。傷の位置が分かる引きの写真も1枚添えてください。最終的な料金は現車確認のうえで確定します。
📷 LINEで写真を送るのがいちばん早いです
フロントガラスの傷は、大きさ・位置・深さで対応が変わります。LINEで写真をお送りいただければ、対応できるかどうかと、おおよその料金幅をお返事します(正式なお見積りは現車確認のうえ)。当店では難しいと判断した場合も、その旨を率直にお伝えします。
業者様からのご依頼も承ります
自動車販売店様・整備工場様・板金塗装店様からのご依頼も承っています。納車前の飛び石補修、在庫車のガラス傷など、まとまった台数のご相談もお気軽にどうぞ。

